アマゾン簡単検索アマ・サーチ

アイテム詳細

増田 弘

中央公論新社

グループ:Book

ランキング:67554

価格:¥ 1,155

発売日:2009-03

在庫あり。

このページのURLは
http://www.w-goods.info/asin/Books/412101992X/

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

「大日本帝国」崩壊―東アジアの1945年 (中公新書)

未完のフィリピン革命と植民地化 (世界史リブレット)

マッカーサーの二千日 (中公文庫)

日露戦争史 - 20世紀最初の大国間戦争 (中公新書)

ドキュメント アメリカの金権政治 (岩波新書)

カスタマーレビュー

戦後日本の運命を決めた人の実像  (2009-08-31)
 マッカーサーは「勇気」の人だった。1944年2月末,アドミラルティ諸島制圧後ニューギニア北部海岸に敵前上陸する際も,頭に金モールで飾られた軍帽をかぶり,敵軍の攻撃の中を身をかがめることもなく平然と立っていた。また,日本降伏後,5万人のカミカゼ特攻隊員,周辺には200万人の武装日本軍が待機していると信じられていた厚木基地に,わずかな先遣隊を送っただけで,8月30日,降り立った。
 他方で,内向的な性格で,他人とすぐには打ち解けないタイプだった。めったに怒らず,逆に,大声で笑うということもなかった。
 健康的で規則正しい生活を送っており,午前中に仕事場に現れ,午後の2〜3時間を昼食と昼寝のために空けた後は,午後8時頃まで,時には深夜まで働いた。日曜日も同じである。社会的には全く出歩かず,唯一の楽しみは昼食会だった。

 本書は,マッカーサーの人となりを種々のエピソードを交えて詳しく紹介しながら,太平洋戦争や日本占領時のマッカーサーの動き(すなわちアメリカの動き)を説明している好著だった。

知らなかったことがいっぱい  (2009-07-20)
他のレヴューワーが書いている内容については重複を避けます。
マッカーサーの性格は勇敢、知的、有能、強いリーダーシップ、距離感を感じさせる貴族性、自意識過剰、自己弁護、シャイと多面性がありますが、日本の占領政策は日本の組織を使った間接統治で、戦争放棄、中立主義を掲げ、また国民の栄養、保健、衛生面にも気を配った良質なものだったようです。
米軍の組織は、軍>軍団>師団>旅団となっていて、在フィリピン米軍だけでも多数の将官がいます。バターンボーイズというマッカーサーの親衛隊的スタッフがいて彼らの存在感は大きかったようです。
一方日本軍もフィリピンで50万人が戦死、餓死、病死していて、これは日本の太平洋戦争での死亡260万人の2割を占めます。バターン「死の行進」も、日本軍には輸送手段も食糧も乏しく、一方捕虜の数は多く、現地にいる日本軍にとっては他の手段が取りにくい状況だったようです。
この本で特に興味深かったのは10、11章の戦後の占領政策です。政策そのもののほかに、GHQ内部のの覇権争い、ワシントンとGHQの確執なども分かりやすく書かれています。

なお、有名な厚木飛行場でコーンパイプ、これは使用していたものでなくカメラマンの要求に応えたものとのことです。

重厚な評伝  (2009-04-21)
マッカーサーの(日米戦直前の)米極東軍司令官就任からGHQ総司令官退任までの10年間に焦点を当てた評伝。フィリピン上陸や日本上陸の写真で象徴されたり、いくつかのエピソードで強調された人物像しか見えなかったが、その陰に隠れた実像を、側近らの証言を集めて映し出した。著者はマッカーサーを、高い知性と威厳、タフな精神で和戦両面で優れた能力を発揮した、と評する。

また、日本占領時に先鋭化したG2とGSの対立の背景について、イデオロギーのほかに、複雑な人間関係が存在したことを本書は示す。フィリピン退却の際、マッカーサーに同行し「バターンボーイズ」と呼ばれたスタッフはマッカーサーと強い絆で結ばれ、軍隊では異例なことに、多くは大戦中一貫してマッカーサー率いる南西太平洋方面軍総司令部に勤務し続け、かなりのメンバーがGHQにも参画した。本書では下士官に至るまでバターンボーイズ全メンバーの略歴を紹介している。

広範な文献収集がなされ、あまり知られていなかった細かなエピソードも豊富に掲載し、450頁を超える本記は読者を全く飽きさせない重厚な評伝となっている。その一面、非常にたくさんの人物、出来事が入り混じりつつ出てくるので、索引、年表が欲しかったな、とも思った。また、頁が多いので難しかっただろうが、写真が少なくやや単調さも感じた。有名な写真くらいは掲載してもよかったのではないか。

マッカーサーの足跡  (2009-03-29)
 戦記ものや戦後史等で非常におなじみのマッカーサーであるが、その日本統治のあり方の本質的な理解に迫るために、父の代から、また側近についてスポットをあてて考えていく。
 その生涯を見ていき、また特にフィリピン時代に着目し、日本占領との関連を考察していく。仮の人生や交友関係まで視野を広げることによって、これまで得られなかった知見が開けている。

 大変分厚く、読み応えのある一冊。しかし、ここで言っても仕方ないのかもしれないが、最近の中公新書の高価さはどうにかならないものか。十分質・量ともに新書としては群を抜いているのは間違いないと思うが・・・。

Special Menu

Category Menu